ゲオム株式会社は、11月5日(火)~10日(日)の6日間、中国・上海市で開催された「第7回中国国際輸入博覧会(CIIE)」に出展いたしました。当社が日本で販売するDeCaAI(Dementia Care-assist AI system, 開発元:認知症高齢者研究所)に関する日本での取り組みを展示しました。
この度、展示に全面協力していただいたのが中国大健康への貢献を目指している伊藤忠商事株式会社です。「健康」をテーマにいくつかの出展を行い、その中の1つとしてDeCaAIとLOVOT(製造販売元・GROOVE X株式会社)の連携をアピール致しました。高齢者ケアで先行する日本の認知症ケア技術開発・コミュニケーションロボットは大変大きな注目を集め、中国国営CCTVや新華社通信に取り上げられております。
CIIE2024に参加して
「日本のケアテックは、多くのアジア諸国より確かに進んでいます。但し、介護保険請求をベースとしたシステムは科学的介護に直結していません。最新テクノロジーが科学的介護に貢献し、介護ケアの負担そのものを軽減すること、具体的にはBPSDの発症を予測・予防することがケアテックのベースになっていくでしょう。また、そうしなければこの国難を乗り切れません。中国には20回ほど渡航してヘルスケア・介護の現状を見てきましたが、日本も中国も根本的な課題は同じです。アナログからデジタルの時代ではなく、デジタルからAIの時代です。日本においては、「介護保険請求のための介護情報」と「科学的介護のための介護情報」は一致しておらず、どのように介護の現場にストレスなく導入していけるかが課題です。そのためには、ケアテック企業のみならず、介護事業者のみなさまの協力が必要で、日本全体が一丸となって立ち向かう時だと感じています。また、中国が日本のケアテックを参考に中国式ケアテックのエコシステムを構築する場合、初めから科学的介護のための介護情報を取得・活用できるUI/UXの検討が必須だと強く感じました。日本企業の責務として、日本が抱える「介護のジレンマ」も含めて伝えていくことが重要です。
代表・矢沢
中国では特に「易怒声・興奮」「介護への抵抗・拒否」が多く見られるという、現地の介護事業者の意見もあった。日本の技術を活用し、この2つの予防に特化した製品ローンチも面白い。